2018年12月13日

補聴器電池も環境保全の新しい時代に変わってきています!

補聴器電池.jpg

過去には、補聴器などの用途には小型の水銀電池が使われてきました。
世界的に環境保全への意識が高まり、国連環境計画(UNEP)による水俣条約(2013年)、日本国内における「水銀による環境の汚染の防止に関する法律」(2015年)の制定などを通じて、水銀から私たち自身の健康と環境を守る取り組みが行なわれています。
電池業界では、これまで乾電池の水銀ゼロ化(1992年)、水銀電池の生産・販売中止(1995年)等によって環境への負荷軽減に努め、ボタン形の空気亜鉛電池が水銀電池の代役を担ってきました。しかしながら、性能・品質面の理由から今なおごく僅かの水銀が使用されており、これまで完全な無水銀化は実現していませんでした。(※水銀含有率が 重量比2%未満 のものは適用除外)

電池に水銀が使われてきた時代
乾電池の水銀ゼロ化(1992年)以前の乾電池には微量の水銀が含まれていました。それはなぜでしょう?
乾電池の負極に使われている亜鉛は、腐食反応で溶け出すとガスを発生させ、電池の性能を低下させるだけなく、電池の膨張、液漏れ、破裂等の原因となります。これらを防止するために、腐食反応を抑制する水銀が添加されていました。
つまり、水銀は電池の性能、安全性を守る上で欠かせない物質だったのです。

空気亜鉛電池の構成と特徴
空気亜鉛電池はプラス極に空気中の酸素(O₂)、マイナス極材料に亜鉛(Zn)、電解液に水酸化カリウム(KOH)が使われており、公称電圧は1.4Vです。
補聴器電池は他の電池と大きく異なるのは、プラス極に空気中の酸素を使用するため、その分マイナス極の材料を増量することが可能だという点です。電池に貼られているシールテープを剥がすとその下には小さな穴ががあり、その穴から空気中の酸素を取り込んで、電池本体の中で化学反応を起こして発電する複雑な仕組みになっています。つまり、同じサイズの他の電池によりも容量が大きくなるという利点があるということです。
また、外気温や二酸化炭素等と密接な関係があり、特に寒い季節は電池寿命にも影響が出てくる事例も有る様です。
posted by optical-shimizu_blog at 10:00| Comment(0) | リプル店
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