齢30歳のおばあちゃん、自然界の中では特別長生きしている個体だそうで、平均寿命を大きく超えているそうです。
そんな神々しささえ感じる大鷲のおばあちゃんですが、それでも気さくにおばあちゃんと呼べる感じがとても良いです。
さて今回の雑談は。
大鷲のおばあちゃんは遥か北方ロシアから遥々滋賀県まで旅をしてくるそうですが、皆さんもそろそろ旅行とかしたくなってきているのではないでしょうか?
そこで今回から私の担当の回では何度かに分けて貴方を鉄道の旅へとお誘いしたいと思います。
もちろんただ単に列車に乗って頂くのではありません。今は無き鉄道、江若鉄道の路線跡を時空を超えて皆さんと一緒に旅していければと思っています。
まず第一に江若鉄道って何?と思われる方もおられるかと思います。
江若鉄道とは1921年から1969年11月1日までの間、浜大津から近江今津までの湖西路を走っていた鉄道の事です。
いまはJR湖西線に生まれ変わって、江若鉄道はもちろん走ってはいませんが、江若鉄道の路線跡は湖西地区にお住いの方の生活のすごそこに今でも存在するのです。
近所のどこが、どの道が路線跡なのか?調べてみるのもこの旅の醍醐味の一つとなりますよ。
まず江若鉄道の南の始発点は現在の京阪鉄道浜大津駅近辺で、ここからが旅のスタートとなります!

駅を出発した列車はまずお向かいの建物「あすと浜大津」に向かいます。
ここから路線跡はしばらくの間、「大津絵の道」という遊歩道として整備されていて路線跡の大きな見所の一つとなっています。
スタート地点のあすと浜大津では、代表的な大津絵の「藤娘」や「鬼の念仏」が今回の旅のスタートを見守ってくれています。


あすと浜大津を抜けると、いきなり普通の住宅地の道を歩くことになります。

一見マンションの間を走る遊歩道のようですが、これこそが江若鉄道の路線跡で「大津絵の道」として整備されている道なのです。
大津絵の道には、足元のタイルにいくつかの大津絵がはめ込まれていて、道行く人を楽しませてくれます。

この遊歩道自体がまるで公園のように整備されていて、天気のいい日などはただ歩いているだけでも気持ちが良くなってきてしまいます。

途中の疎水あたりでは水鳥たちも気持ち良さそうに日光浴しながら泳いでいました。
大津絵の道には他にも、大津絵の書かれたマンホールや、意味ありげな古い標識などがあって飽きさせません。

ゆっくりと歩いて15分から20分くらいでしょうか、大津絵の道の終点がやってきます。
終点では大きな「鬼の寒念仏」が迎えてくれます。

どうですか?今は無き江若鉄道ですが、こんなにも素敵な道として生まれ変わっているのです。
私はこの遊歩道を発見してから、江若鉄道にものすごく興味をもってしまいました。
もし近くに行く事があったらぜひ一度散歩してみてください。
そんなこんなで江若鉄道跡の旅もまだまだ始まったばかり。
終点の近江今津駅まで他にもどのような見所が待っているのでしょうか?
興味のある皆様は、もう少しの間お付き合いください。