福井県鯖江市が“めがねの産地”で有名だということが、かなり浸透してきましたね。
鯖江市での国産フレームの生産はなんとシェア約96%!
Made in Japanのメガネといえば“さばえ”と言っても過言ではありません。
ではなぜ、鯖江市がここまで『めがねのまち』となったのか。
誕生秘話をご紹介します。
鯖江のめがねづくりの始まりは、明治時代にさかのぼります。
今では「眼鏡産業の父」、はたまた「国産めがねの祖」とも呼ばれる増永五左衛門 (ますながござえもん) (1871〜1938)が農家の冬の間の副業としたことが始まりです。
農村集落で暮らす増永五左衛門は、積雪により農業以外の産業がない地元の暮らしを向上させたいという思いから、冬の農閑期にも収入を得ることができる副業として、めがねづくりに着目。
また、当時は人々にとって戦争の情報を得るものは新聞でした。
印刷技術の発達に伴い、活字を読む文化も広まりつつあった時代に、小さな文字を見るための道具であるめがねの需要はさらに高まるにちがいない!とよんだ五左衛門。
東京や大阪などの都心で作られていためがね製造の現場から職人を招き、技術の習得や品質に対する努力を重ねました。そして戦火から逃れた鯖江がめがね製造の地として次第に根付いたのです。
その後、機械の導入により生産効率も向上し、新たな技術開発として1981年、世界で初めてチタンを用いたメガネフレームの製造に成功しました。軽くて丈夫なチタン製めがねの誕生です。
これにより国際的なめがねの産地としての地位を築き、世界に誇れるめがね産地となりました。
鯖江市の眼鏡産業に関わる方は人口の6人に1人なんて統計もある程、地元に根付いためがね製造。
鯖江市内には、めがねにちなんだお土産や、めがねのモチーフもあちらこちらで見られるので、訪問した際は是非探してみて下さいね。
2021年01月28日
鯖江 めがねのまち誕生秘話
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| 今津本店
2021年01月19日
本年もよろしくお願い致します
皆様こんにちは、久々の更新となります↓
毎年1月の21日に、京都の東寺で初弘法が開催されます。
念のため初弘法とは何かと申しますと、弘法大師空海さんの月命日である21日に開かれる縁日を「弘法さん」とよびまして、いわゆるフリーマーケットみたいなものが開かれるのですが、一年の初めに開催される弘法さんを特別に「初弘法」と呼ぶのです。
東寺の境内で開かれる初弘法には、骨董品や、植木、陶器、人形等々、様々な商品を扱うお店が所狭しと並んで、まさしく圧巻の眺めとなります。
ただ残念ながら2021年の初弘法は、コ〇ナで(伏字になっていない)中止になってしまうらしいです、残念です。
さて、その弘法さん事、弘法大師空海さんですが、彼は書の達人としても知られていますよね。
「弘法筆を選ばず」とか「弘法も筆の誤り」などの諺もありますが、弘法大師さんの書く字は名人級に上手かったらしいです。
そして「弘法筆を選ばず」の言い回し。
弘法さんは元々字が上手いから、どんな筆を使ってもきれいな字が書ける、という意味だと思っている方はおられませんか?
「弘法筆を選ばず」の本当の意味は、弘法さんは常に自分のお気に入りの筆をとても大事に扱っておりまして(たしか10何本ほど持っていたように記憶します)、その筆を常に手入れしていつでも使えるように準備していたらしいのです。
そしてその手持ちの筆の中から、どの筆を選んで使っても名人級の達筆な文字を書くことができた、というのがいわれらしいですよ。
つまり、日ごろから道具を大切にして、必要な時にベストな状態で筆を使えるように準備されていたということが、「弘法筆を選ばず」の本当の意味らしいです。
当時、世界でも指折りといわれた書の達人弘法さんでさえ、常日頃の準備を怠っていなかったのですね。
自分も弘法さんの気持ちにあやかって、毎日準備を怠らず、時に応じてベストな仕事ができるよう精進していこうかな、と今年の抱負みたいなものを書き記して、今回のブログ更新の筆をおきたいと思います。
posted by optical-shimizu_blog at 20:04| Comment(0)
| 堅田 マイングラス・タイム&ジュエリー